美山町に残る江戸の茅葺民家
竹澤家住宅は、屋根に神社建築に見られるような千木状の棟飾りが付き、美山町の茅葺屋根の特徴が見て取れます。美山町に多く残る茅葺の景観維持に貢献しています。
建物内部も、この地域にある民家の特徴を備えており、表側に座敷が2室、裏側に囲炉裏のあるダイドコロとヘヤの2室が並ぶ、食い違いを持つ四ツ間取りです。入口の奥に広がるニワと呼ばれる土間には竃が設けてあり、以前は隣接するダイドコロの一部に食器を置き、調理だけでなく食事もこの場所で行ったようです。
江戸時代末期に建てられたと考えられている竹澤家住宅は、竹澤夫婦が住み、現在もその裏山の炭焼き竃で昔ながらの製炭方法を伝えています。古い民家の形式を残している建物です。
登録内容
- 登録対象
- 主屋
- 年代
- 主屋:江戸末期
- 構造及び形式
- 和館:木造平屋建、茅葺
- 建築面積
- 主屋:127㎡
- 登録の基準
- 主屋:1
その他データ
- 所在地
- 京都府美山町島英サ26