茶六本館

ちゃろくほんかん|Charokuhonkan

エリア: 宮津市

公開状況:利用客に公開|用途:旅館

宮津城下町に佇む亨保創業の老舗旅館

創業が享保年間と伝えられている宮津城下町の旅館です。現在の建物は大正期に建てられ、昭和10年(1935)に増築をしています。戦後に商人旅館より観光旅館へと利用形態が変化した様子を残す建物です。

当主は代々「茶谷六冶」の名を継いでいることが、記録から天保(1830-44)まで遡ることのできる老舗旅館です。現建物は、大正及び昭和10年建設の木造3階建で、昭和10年増築の図面の写しが残っています。道路に並行して建つ建物が大正期の棟で、敷地の奥に延びているのが昭和期の建物です。大正棟は、改修の手が多く入っていますが、客室の座敷飾りや違棚などに往時の意匠を残しています。

大正棟に比べ、昭和棟は客室への改修が少なく、当初から間取りに変化は少ないようです。当旅館は、昭和初期までは運送業を兼ねた商人旅館であったため広間を持たない構成でしたが、宮津の観光地化に伴い観光旅館へと変化して、大広間や中広間が改修により設けられました。大正から昭和初期にかけての商人旅館から観光旅館への発展形態を残している建物です。

登録内容

年代
大正前期/昭和10年(1935)増築(和館、洋館、画室全て)
構造及び形式
木造3階建、瓦葺
建築面積
259㎡
登録の基準
1

その他データ

所在地
京都府宮津市魚屋866,867
電話番号
0772-22-3347
WEBサイト
http://www.charoku.co.jp