天橋立詣でを支えた文人墨客所縁の旅館
元禄年間(1688-1704)に本町で創業し、明治34年(1901)に現在地に移転した旅館です。古来多くの文人墨客が訪れ、豊富な襖絵や書、詩歌が残り、旅館内を彩ります。
宮津湾に面した風光明媚な地に建つ大規模旅館で、近世以来の天橋立詣でを支えた歴史ある旅館です。明治34年に建てられた当時は、雁行する一つの棟を持った総2階の建物でしたが、明治から大正期に増改築を重ね、現在見られるような棟を複雑に重ねた建物へと発展していきました。清輝楼の建築は旅館建築でよく見られる複雑な内部空間を示す典型となっています。
江戸時代の絵師や近代の作家・詩人達が幾度となく来館し、数多くの襖絵や名書、詩歌などを遺していきました。大広間や客室などにこれら文人墨客の作品が散りばめられ、館内全体が「小さなちいさな美術館」と名付けられています。天橋立の景観だけではなく、様々な作品が鑑賞できる旅館です。
登録内容
- 年代
- 明治34年(1901)/明治末・大正初期・大正13年(1924)増築
- 構造及び形式
- 木造2階建一部3階建、瓦葺
- 建築面積
- 668㎡
- 登録の基準
- 1
その他データ
- 所在地
- 京都府宮津市魚屋937
- 電話番号
- 0772-22-4123
- WEBサイト
- http://www.seikirou.co.jp