松本酒造

まつもとしゅぞう|MATSUMOTO Brewery

エリア: 京都市伏見区

公開状況:非公開|用途:迎賓館

伏見桃山造り酒屋の迎賓館

寛政3年(1791)に初代治兵衛が京都東山区七城本町西入の地に創業し、大正後期に現在地に酒造場を増築して現在に至ります。高瀬川と大手筋通りが交差する北東に敷地を構え、敷地の南東の一角に万暁院があります。

その万暁院は、七代目と八代目治平の協力を得て昭和24年(1949)頃から5年の歳月をかけて建てられました。長い年月を経て材料を吟味して普請したことから、名付けられています。玄関部分と正門は、建仁寺正傳院の玄関を移築したものと伝えられており、建物全体に古い屋根瓦や壁土などの古材を取り込んで、風格を備えた建物となっています。

万暁院の南側には、初代河波忠兵衛が作庭した庭園があり、「畫舫園」と呼ばれています。橋脚や灯箆などの石造物、庭石や草木で構成された枯山水は万暁院とともに数寄の空間をつくっています。また、この他に高瀬川沿いには、日本酒製造の近代化を牽引した酒造関連遺産群として近代化遺産に認定されている酒蔵群や煉瓦造の煙突、倉庫が並び、風情ある景観を形成しています。

登録内容

登録対象
万暁院・正門
年代
万暁院:昭和29年(1954) 正門:江戸前期/昭和29年(1954)
構造及び形式
万暁院:木造平屋建、瓦葺一部銅板葺き、塀付 正門:木造、瓦葺
建築面積
万暁院:255㎡ 正門:間口 2.8m
登録の基準
万暁院:2 正門:1

その他データ

所在地
京都市伏見区恵美酒町930番地
WEBサイト
http://www.momonoshizuku.com