土蔵造風鉄筋コンクリート造の蔵を持つ家
西川家住宅は、昭和8年(1933)に建てられた和洋折衷様式の住宅です。水平線を強調した軒や丸窓の意匠、洋風の応接室や階段にはモダニズムの影響が見られ、昭和初期の質の高い郊外住宅です。
当時の京都を代表する建築事務所と工務店が設計・施工を担当し、外観・内装共に上質な造りとなっおり、洋風部分ではモダニズムの影響が見て取れます。屋根購買や玄関で一部改造が見られますが、内装は改造が少なく、当初の照明が残っており、ステンドグラスも魅力の一つです。昭和初期の上質な郊外住宅の様子を楽しむことができます。
母屋の北西には土蔵が現存しています。外観はいたって普通ですが、実は鉄筋コンクリート製で、1階戸口や2階窓には鉄扉が設けられており、伝統的な形式を近代の素材で作り上げるという一風変わった土蔵となっています。
登録内容
- 登録対象
- 主屋・土蔵
- 年代
- 昭和8年(1933)(和館、洋館、画室全て)
- 構造及び形式
- 主屋:木造2階建、瓦葺 土蔵:鉄筋コンクリート造2階建、瓦葺
- 建築面積
- 主屋:153㎡ 土蔵:23㎡
- 登録の基準
- 主屋・土蔵:2
その他データ
- 所在地
- 京都市北区衣笠総門町3-1