絵描き村の日本画家のアトリエ
櫻谷文庫は、大正初期に日本画家、木島櫻谷(1887-1938)の住居兼アトリエとして建てられました。敷地には、書院風の和館と和洋折衷デザインの洋館(収蔵庫)、大空間の画室が建っています。木島櫻谷が衣笠等持院に引っ越したのを機に京都画壇の画家達も同地に移り住み、後に「絵描き村」と称されるようになるこの地の先駆けとなる建物です。
和館は木造2階建で、南東に入母屋玄関を構え、内部は中廊下式の近代住宅形式をもっています。洋館は内部に和風の意匠を持つものの、外観はモルタル塗りで洋風にまとめられています。
画室は木造で、中央に広く1室だけ取られています。現在は画室が絵画教室などに利用されているほか、和館の一部を作家が画室として利用しており、建物の保存活用が図られています。
登録内容
- 登録対象
- 和館・洋館・画室
- 年代
- 大正2年(1913)(和館、洋館、画室全て)
- 構造及び形式
- 和館:木造2階建て、瓦葺 洋館:木骨煉瓦造2階一部平屋建、瓦葺 画室:木造平屋建、瓦葺
- 建築面積
- 和館:195㎡ 洋館:107㎡ 画室:187㎡
- 登録の基準
- 和館:2 洋館・画室:1
その他データ
- 所在地
- 京都市北区等持院東町56-1
- 電話番号
- 075-461-9395