烏丸御池に残る大店・嶋臺
嶋臺は元治の大火後、明治16年(1883)に再建された明治期の大店の構えを今に伝える京町家の遺構として重要な建造物です。
慶長13年(1608)に現在地を取得、生糸商として創業、江戸中期から酒業を兼業、清酒「嶋臺」の販売を始めました。
明治16年再建時は、東は東洞院通から西は車屋町通まで35間余、南北最長部は20間に及ぶ大規模なもので、本宅(住宅部分)・絲店(生糸・白生地等) ・酒店・土蔵7棟・大台所棟他諸建築物より構成されていました。昭和27年(1952) に本宅部分を主とする西半分強がとりこわされた結果、絲店の一部、酒店、土蔵2棟、及び本宅より移築された書院(古硯堂)が存する現況となりました。絲店から巽蔵、酒店と続く家並みは京都の景観に大きく寄与しています。
登録内容
- 登録対象
- 絲店・酒店・書院(古硯堂)・巽蔵
- 年代
- 絲店、酒店、巽蔵:明治16年(1883) 書院(古硯堂):明治16年/昭和27年(1952)移築
- 構造及び形式
- 絲店、酒店:木造2階建、瓦葺 書院(古硯堂):木造平屋建、瓦葺 巽蔵:土蔵造二階建、瓦葺
- 建築面積
- 絲店:113㎡ 酒店:80㎡ 書院(古硯堂):88㎡ 巽蔵:44㎡
- 登録の基準
- 絲店:2 酒店・書院(古硯堂)・巽蔵:1
その他データ
- 所在地
- 京都市中京区御池通東洞院西入仲保利町191
- 電話番号
- 075-221-5007
- FAX
- 075-861-3612
- WEBサイト
- http://www.shimadai-gallery.com