旧藤村岩次郎邸洋館
明治38年(1905)に建てられた煉瓦造2階建の洋風住宅です。外観、内部共に改変された箇所はありますが、建物の持つ高いデザイン性により、全体の統一感が保たれています。
明治時代の紡績会社、京都綿ネル(株)の創業者のひとり、藤村岩次郎の自邸として建てられた、広大な「衣笠園」の一部です。その後、昭和25年(1950)に京都工芸繊維大学繊維学部の関係者によって設立された、繊維に関する教育の振興と産業の総合的研究を目的とする「財団法人衣笠会」により購入され、現在に至ります。
外観の窓にみられる欠円アーチは、内部意匠にも用いられており、外部・内部ともに統一的な意匠をみることができます。また洋室に残る特徴的な暖炉のデザインは必見です。現在も衣笠会の事務所・研究所として使用されていますが、平日午後のみ一般公開されています。
登録内容
- 年代
- 明治38年(1905)頃
- 構造及び形式
- 煉瓦造2階建、瓦葺
- 建築面積
- 138㎡
- 登録の基準
- 2
その他データ
- 所在地
- 京都市北区北野下白梅町29
- 営業・開館・拝観時間
- 13:00〜17:00 ※平日のみ開館
- 電話番号
- 075-461-5949