茅葺職人の住む家
西尾家住宅も、竹澤家住宅同様に美山町の茅葺景観の維持に貢献する江戸末期の民家で、こちらも屋根に千木状の棟飾りが付いていますが、茅は葺き下ろさずに桟瓦の下屋(シコロ)が付いています。
建物は、わかっているだけでも3回所有者が代わり、少なくとも2回は大きな改造が行われています。1度目は前々所有者の父の時代(明治期頃)で、この時に瓦葺の下屋が設けられ、縁が周囲に廻されました。2度目は前所有者の時代で、内部を中心に改造が行われました。
ここでは、民家を所有者各々が生活スタイルに合わせ持続的に活用するために積極的に行われた改造の様子が見て取れます。現在は、茅葺職人で茅葺屋根の葺替えを行う会社も経営する、西尾氏の住宅として利用されています。
登録内容
- 登録対象
- 主屋
- 年代
- 江戸末期
- 構造及び形式
- 木造平屋建、瓦葺
- 建築面積
- 161㎡
- 登録の基準
- 1
その他データ
- 所在地
- 京都府南丹市美山町島英サ29