日本画家が建てた西洋美術のコレクションハウス
日本画家・橋本関雪が自身のコレクション展示を目的に建てた洋館です。スパニッシュに部分的に和風を加味した趣味は、当時の住宅デザインの流行を伝えるものであり、興味深いものがあります。
展示目的で建てられた洋館であるためか、窓が少なく内部意匠は落ち着いた仕上がりとなっています。外観はスパニッシュ様式を基調としつつも、玄関の庇には垂木型を作り出すなど日本趣味もみられます。当館は昭和20年代の米軍接収時に木造による増築がなされ、昭和45年(1970)には1階部分の部屋が改造されましたが、洋館は概ね当初の姿を保つと考えられます。
またその改修の際、1階部分の部屋がキッチンに改造されており、洋館部分と木造増築部分はともに現在では「レストラン・ノアノア」として活用されています。なお、橋本関雪邸には和館部分も現存しており、庭園内の構成物として茶室等が、「白沙村荘」の名で国の名勝に指定されています。
登録内容
- 年代
- 昭和4年(1929)頃
- 構造及び形式
- 鉄筋コンクリート造2階建、瓦葺
- 建築面積
- 63㎡
- 登録の基準
- 2
その他データ
- 所在地
- 京都市左京区浄土寺石橋町37
- 営業・開館・拝観時間
- 11:00〜21:00
- 定休日
- 不定休
- 連絡先
- http://www.facebook.com/pages/%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3-NOANOA/191312154263959
- 電話番号
- 075-771-4010
- WEBサイト
- http://www.hakusasonso.jp/restaurant/noanoa